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AGカウンセリングオフィス の日記

「ありのまま」でいい

2014.05.31

♪「ありの~ままの~すがた見せるのよ~ ありの~ままの~自分になるの~」 ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it Go レット・イット・ゴー」は,今や世界的な大ヒットになりました。日本でのヒットのその秘密は,日本語吹き替え版の歌詞にあるように思います。 「ありのままの自分」という概念は,心理学の世界では「人間性心理学」という分野において,アメリカの心理学者C.R.ロジャーズ(C.R.Rogers)が「クライアント中心療法」の理論において提唱し,その理論は,戦後の日本で広く受け入れられてきました。 その背景には,ロジャーズ自身の人生観(日本人の生き方に合致し,また,日本人が受け入れ易い)が影響していると言われています。 欧米人の生き方の中心的概念は「なすこと(doing)」を重視し,また,日本人の生き方の中心的概念は「あること(being)」を重視していると言われています。 その代表的な考え方の違いは,「庭(garden)造り」に現れているようです。 欧米のガーデンは,ロイヤル・ガーデンのように,バラや花々や緑を駆使して「人が」完成していきます。そして,完成したときが最高の状態になります。しかし,日本の庭は,川や緑や石や…そして自然のものをあしらい,それらが成長した姿を想像していわば,「自然が」造っていくそうです。木々が育ち,石にコケが生え,そしてその時々の変化を楽しみます。 前者は,生産性を重視し,変容を求め,発展することに価値をおきます。後者は,自然を受け入れ,現状を肯定し,今あるもの,存在そのものに価値をおきます。 「今ある姿そのもの」,つまり,「今あるがままの自分」を受け入れることは,心の安定に繋がります。ロジャーズは,これを「自己概念」という言葉で説明しています。 エルサがこころの葛藤や迷いを振り払うように,「ありの~ままの~自分になるの~」と熱唱する。感情を解き放つように歌うことそのこと自体によって,人はカタルシスが得られるのでしょう。 感情を言語化し,安全な形で吐き出すこと。どこかカウンセリングに通ずるものがありますね。

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